世銀「De-riskingについての会談」

世界銀行が発行しているレポートをご紹介いたします。


Stakeholder Dialogue on De-risking Findings and Recommendations(PDFファイル)


本レポート独自の分類ではありませんが、de-riskingの影響を特に受ける対象として、以下の3つが挙げられています。

  • Correspondent banking
  • Charities/non-profit organizations
  • Remittance companies/Money Services Businesses (MSBs)


知識不足のため、人道援助分野のチャリティやNPOに関しては何も語るものはありませんが、お金の移動の観点から開発に関係する送金業者やマネーサービスビジネスには強い関心があります。

現在進行しているde-riskingに対する議論が簡潔に整理されており、日本語の情報は皆無に近い状態であるため、ご興味のある方は目を通されるといいと思います。


付せんを立てた箇所は以下の通りです。

  • 金融機関によるリスク回避というde-riskingの定義に対し、多くの銀行は、案件ごとに(case-by-case)判断しているとこれに反発した(p. 1)
  • correspondent bankingはひとつの公共財(a public good)であり、公的資金や権力がこれを保護しなければならない(p. 5)