CGAP「預金保険とデジタル金融包摂」

CGAPが公開しているBriefをご紹介いたします。


Deposit Insurance and Digital Financial Inclusion(PDFファイル)


デジタルファイナンスが金融包摂を前進させつつあるなかで、消費者保護のため、預金保険(deposit insurance)の対象を拡大させなければならないという問題提起がなされています。


デジタルに保存された価値(digitally stored value)の代表格は、通信キャリアが発行する電子マネーであり、以下のような従来の銀行預金と異なる特長を持っております(p. 2)。

  • 代理店の利用
  • 預金保険に加入している銀行と、加入していないノンバンク双方とのパートナーシップ
  • カストディアンが保管するプール口座とデジタルに保存された価値の管理


まだまだ議論が始まったばかりの新しい分野であり、今後の課題とされている論点は以下の通りです。

  • 顧客に対する啓発
  • カストディアンによる顧客のデジタル預金管理の改善
  • 金融機関が破綻から再建に至るまでの対応


日本をふくむ先進国ではモバイルマネーが法律や制度上どう保護されているのか、詳しく調べてみたいと思いました。