金融機関のオペレーショナルリスクのトップ10(2016年)
risk.netの記事をご紹介いたします。
Top 10 Operational Risks for 2016
http://www.risk.net/operational-risk-and-regulation/feature/2441306/top-10-operational-risks-for-2016
オペレーショナルリスクを広義にとらえ、金融機関にとってのリスクやコンプライアンス上の様々な課題が一覧にされております。
銀行や保険会社や運用会社のCRO(chief risk officer)をはじめとする役職員や、外部コンサルタントの声が数多く掲載されているのが特徴です。
重複もみられますが、ランキングの10位から1位は以下の通りです。
- 10位 規制当局からの課徴金
- 9位 テロリズム
- 8位 ITトラブル
- 7位 人材採用と維持
- 6位 アウトソーシング
- 5位 組織変化
- 4位 AML/CFT制裁コンプライアンス
- 3位 規制
- 2位 コンダクトリスク
- 1位 サイバーリスク
欧米の金融機関のみならず、開発途上国でも問題になりそうな論点が挙げられておりますね。
たとえば6位のアウトソーシングは、外部ベンダーのシステム導入が念頭にあるようですが、代理店を選定するためにも重要なポイントです。
2位のコンダクトリスクも、消費者保護や市場の健全性といった文脈で、マイクロファイナンスの実施のうえでも勘所といえるでしょう。
ユーザー部門に長くいたnon-ITの人間ではありますが、金融機関におけるITの活用にも個人的には興味があります。
全体的な動向をふまえつつ、個々の論点についてレポート等でより深く学びたいと感じました。
GSMA「モバイルマネーの代理店を正しく運営するための決定的な要因」
http://d.hatena.ne.jp/branchlessbanking/20151101/1446383505
BFA「ベナンのマイクロファイナンスにおける消費者保護」
http://d.hatena.ne.jp/branchlessbanking/20151115/1447593265