『資金移動のコストを減らす』
先週の記事に関連して、フランスからアフリカへの国際送金を整理した論文をご紹介いたします。
「イノベーションを奨励し、新たな送金手段の採用を促進する」という副題がつけられており、従来型の送金手段とインターネットやモバイルを活用した送金手段が比較されています。
送金手段ごとに、140ユーロ(200米ドル)を送るための手数料とネットワークの規模をまとめた表が掲載されており、ユーザーの立場に即していると感じました。
(p. 6)
ここでのWUはウェスタンユニオンであり、MGはマネーグラムの略です。2009年から2013年にかけて、手数料は全体的に低下しています。
(p. 7)
銀行系の口座間(compte à compte)送金と、多経路(multi-canal)送金が区別されています。後者では、送金元も送金先もいくつか種類がみられます。
(p. 11)
こちらは、それぞれの送金手段に対し、迅速さ・近さ・セキュリティ・商品性など、その他の要素に順位をつけたグラフです。先進国と同様、金融サービスの利用には様々な軸があるようです。
記述的な内容ではありますが、フランスからアフリカへの国際送金の概要をつかむことができ、元のデータを参照するさいにも重宝できそうです。