フランスのフィンテック「アフリマーケット」 - ブランチレスバンキング研究会

パリ発のフィンテックであるアフリマーケットをご紹介いたします。

アフリマーケット（Afrimarket）は、ある特定の使途にひもづけられたお金を送る（cash to goods）オンラインの国際送金サービスです。

ただお金を送る（cash to cash）のではなく、スーパーマーケットや薬局や病院や本屋を厳選のうえでパートナーとし、質の高い財やサービスを安全かつ確実に届けようとするところを大きな特徴としております。

受益者は、クレジットの受領をSMSで知らされた後、パートナーの販売所（le point de vente）におもむき本人認証をおこなうことで、使途として定められた商品を入手できるようになります。

アフリカ向けの送金にかかる手数料が一般的には12.5%のところ、アフリマーケットでは5%固定と安くなっているところも差別化の要因です。

コートジボワール・ベナン・セネガルを皮切りとして、トーゴ・ブルキナファソ・マリ・ギネア・カメルーンにも徐々に拡大していく計画といいます。

基本的にはアフリカの各地に離れて暮らす親戚（la diaspora）に向けた事業ですが、将来的にはNGOやその他の団体に対してもサービスを展開していくつもりだそうです。

ロンドンやシリコンバレーが中心であるフィンテック業界にあって、アフリカの開発に照準するフランスのベンチャーとして、非常に興味深く感じられました。

以下のリンクもぜひご参考になさってください。

資金移動を革新するアフリマーケット（TV5MONDE Afrique）
http://www.afrik.com/afrimarket-revolutionne-le-transfert-d-argent