pwc「インドネシアの銀行業に対する意識調査2013」

プライスウォーターハウスクーパースによる日本語のレポートをご紹介いたします。


「インドネシアの銀行業に対する意識調査2013」(PDFファイル)


銀行の上級幹部や経営陣に対するアンケートをもとに執筆されたレポートで、現地のマクロ経済に加え、銀行の事業戦略や内部統制などのトピックがあつかわれています。

「事業開発および成長の見通し」(p. 12)では、インドネシアの人口の半数以上が銀行サービスを利用できていない事実が、金融ビジネスをとりまく環境として指摘されています。

このような状況のなか、サービスチャネルを多様化する取り組みとしてブランチレスバンキングに光が当てられています(p. 10)。

銀行は昨年に比べ、支店ネットワークの拡大に積極的ではなくなっている。昨年の調査では、回答者の19%が支店の新規開設を考えていなかったが、今年は25%が支店ネットワークを拡大することを保留した。多くの銀行は、新しい支店を開設するよりも、いかにして既存の支店ネットワークチャネルを最大限利用するかを模索している。この調査結果は、銀行の戦略の中心が支店ネットワークの拡大からシフトしていることと合致している。(p. 9)

読みやすい日本語で書かれたレポートであり、ご一読されることをおすすめいたします。

インドネシアのブランチレスバンキングについては、以下の記事もご参考になさってください。

Draft Branchless Banking Regulations in Indonesia – A Review << Microsave

インドネシアのブランチレスバンキング