マッキンゼー「アジアのデジタルバンキングブームにどう備えるか」
マッキンゼーが公開している記事をご紹介いたします。
How to prepare for Asia’s digital-banking boom | McKinsey & Company
新たな技術に抵抗が少ない若者を中心に、ATM・オンラインバンキング・モバイルバンキング・テレフォンバンキングといったデジタルバンキングの利用が増加しているといいます。
実店舗(brick-and-mortar establishment)よりも、このような支店によらない経路(nonbranch channels)を好む傾向は、とりわけアジアにおいて顕著であるそうです。
こうした状況のなか、次のような消費者行動の変化が観察されています。
- アジアを通じたデジタル利用の増加
- ひいきとする経路の移行
- マルチチャネルの消費者決定の進展
- デジタルな売上
新たな顧客のセグメントとして想定されているのは、以下の4つです。
- デジタルリッチ
- デジタル中間層
- ジェネレーションY
- デジタル中小企業
以上のような顧客の変化を踏まえ、市場の状況に応じ、サービスを提供する銀行が採るべき戦略が大きく3つ提唱されています。
- 支店中心・プロダクト中心モデル
- マルチチャネルの顧客中心モデル
- 自ら主導するデジタル中心モデル
さらに一歩踏みこんで、デジタルバンキング時代の到来をチャンスにするための銀行への提案もなされています。
- 顧客に対する洞察と分析による一人一人への価値の改善
- 複数の経路を通じた顧客とのインタラクションの管理
- フロント部門の生産性とマルチチャネルの生産性の向上
アジアの動向を前提としているため、日本人にとって読みやすい記事と感じました。
過去のブログの記事もご参考になさってください。
マッキンゼー「サブサハラアフリカ――デジタルペイメントにとっての潜在的な大きな収益機会」