ファイナンシャルインクルージョンに関するアジア太平洋フォーラム

先週の記事で簡単に触れたイベントを改めて紹介させていただきます。


2013 Asia-Pacific Financial Inclusion Forum: Financial Inclusion, Innovation and Regulation: Meeting the Challenges of Policy Reform and Capacity Building


今年の6月にインドネシアでおこなわれたフォーラムで、アジア開発銀行研究所(ADBI)・アジア太平洋経済協力APEC)・シティ財団(citi foundation)などの機関によって開催されました。

ファイナンシャルインクルージョンイノベーション・規制を主なテーマとしており、こうした領域で話題となっていることを網羅的に取りあげた大規模なイベントです。

スピーカーの顔ぶれも幅広く、開発機関はもちろん、アジア各国の官公庁・中央銀行・金融機関から様々なバックグラウンドの方が招かれています。日本の銀行や日本人の方も見受けられます。


当研究会として注目したいのは、ファイナンシャルインクルージョンの拡大という目的のため、会議を通してブランチレスバンキングが大々的に取りあげられていることです。会議のアジェンダから、発表の資料が閲覧できます。

金融サービスの普及のためのイノベーションという観点が意識されているのも興味深いところで、それぞれの発表を追いかけていくことで、国別のファイナンシャルインクルージョンの状況やそこでの課題が読みとれるようになっております。

こうしたイベントの開催や書籍の出版によって、ファイナンシャルインクルージョンやブランチレスバンキングの概念がさらに浸透していくことが期待されますね。

*1:このプレゼンテーションの正式版はCGAP「ブランチレスバンキングを通じた国際送金」でご紹介しました。