フィジー準備銀行「太平洋のマイクロファイナンス: アクセスを増やしインパクトを高める」

フィジー中央銀行総裁が今月の22日におこなったスピーチを取りあげたいと思います。


Barry Whiteside: Microfinance in the Pacific – increasing access, enhancing impact(PDFファイル)


太平洋におけるマイクロファイナンスや金融セクター開発に関する機関の連合であるThe Microfinance Pasifika Network (MFPN)が主催した、Pacific Microfinance Week 2013でのスピーチです。


小さな島々の集合体であるフィジーのような群島国家では、海によって人口や国土が隔てられているがために経済成長の度合いは遅く、利用できる資源も少ないといいます。

こうした地域において、代理店や携帯電話を活用し金融サービスを広範囲に届けていくことで人々の収入や貯蓄は拡大し、活性化した消費や投資によって経済全体にプラスの効果が期待できるとのことです。

スピーチの後半では、ブランチレスバンキングに言及しながら、フィジーや太平洋地域におけるファイナンシャルインクルージョンの増大のための政策の進捗がのべられています。


こうした状況には、UNDPやアジア開発銀行をはじめとする国際(金融)機関からの注目も集まっています。


人口密度が少ないところのみならず、地理的な制約によって従来の金融サービスの提供が難しい地域においても、イノベーティブな技術を有効に利用することができそうですね。