フランスのオンライン決済サービス「PayLib」


フランスの大手銀行3社(BNPパリバ・バンクポスタル・ソシエテジェネラル)が開始するPayLibというオンライン決済サービスをご紹介いたします。


以下のとおり、新聞をはじめとするフランスのメディアで大きく取りあげられています*1


PayPalに対抗するオンライン決済サービスであり、2,300万人にのぼる各銀行の顧客基盤や安価な手数料に加え、カード番号や氏名や生年月日などクレジットカードの情報の入力が不要である安心感を売りにしています。

郵便局やフランス国鉄SNCF)などのウェブサイトで使うことができるようになるようです。


Le Figaroの記事によれば、フランス人の成人の43%がスマートフォンを持っているものの、スマートフォン経由でインターネット決済をしているのはわずか14%にとどまるとのことです。

フランス本土におけるこのような状況は、フランス語圏アフリカにおける市場の展開をうらなううえでも大いに示唆的です。

PayPalAmazonといったインターネット企業のみならず、VisaやMasterCardなどのカード会社も機をうかがうeウオレット(un portefeuille électronique)市場の先行きが注目されます。


先進国でもモバイルペイメント - ブランチレスバンキング研究会

*1:現段階では、日本語の情報は、在仏日本商工会議所のウェブサイトのみで入手できます。CCIJF : 在仏日本商工会議所 - 大手銀行3社、インターネット決済サービス「ペイリブ」を開始