AFI「アクセスと利用の測定のためのモバイル金融サービス指標」
バンコクを拠点とするAlliance for Financial Inclusion(AFI)によるレポートを紹介いたします。
Mobile Financial Services Indicators for Measuring Access and Usage(PDFファイル)
モバイル金融サービス・ワーキンググループ(MFSWG: Mobile Financial Services Working Group)によるレポートで、3つの層に区分されるファイナンシャルインクルージョンの指標のうち、2つ目の層(second tier)に着目したものです*1。
このようなモデル化のうえで、ある国のMSF(Mobile Financial Services)市場の大きさと潜在性を計る10個の基礎的な指数がしめされます。
利用状況(アクティブに使われているかどうか)を区別しながら、口座やキャッシュポイント(cash point)の浸透の度合を定式化しているところが印象的です。
当ブログでご紹介した世銀のFindexやインドのCRISIL Inclusixは、この種の指標として先駆的なものです。
このほか、ファイナンシャルインクルージョンの指標や測定については、たとえば以下の文献をご参考になさってください。
*1:なお、1つ目の層(core set)は、G20「ファイナンシャルインクルージョンの基本的な指標」でご紹介したAFIのレポートで詳しく扱われています。