CGAP「ブランチレスバンキングを通じた国際送金」

CGAPによるプレゼンテーションを簡単にご紹介いたします。ダルバーグ『モバイルマネーを通じた国際送金の調査』の続編のようです。


International Remittances through Branchless Banking


銀行の店舗にもとづかない金融の新たなモデルが発展するにつれ、「ブランチレスバンキング」の定義がますます重要になっているといいます(p. 12)。

モバイルウォレット・プリペイドデビットカード・オンラインで指図される送金(online directed transfer)など、従来の銀行取引とは異なる経路でお金がやりとりされるようになってきており、支払いのための現金の代替物として利用されています。

(p.13)

斬新なものとしてはソーシャルメディアのユーザー間の資金移動(p.27)などもおこなわれており、銀行の支店やさらには携帯電話のネットワークをも超えて、金融へアクセスするための新しい経路が拡大しています*1


(p.11)


EconomistのAfrican money transfers: Let them remitという記事にもあるように、開発途上国や先進国のあいだの国際送金は、開発の分野を超えた盛りあがりをみせています。

プレゼンテーションの後半では、ケーススタディとしてG-Cash, HomeSend, Western Union, MSF Africa, Regalii, Willstreamといった送金サービスがとりあげられていますので、一読されることをおすすめします。

*1:このようにブランチレスなモデルが伸張しているとはいえ、取引の量と収益性はまだ十分なものではないこと、携帯電話のチャンネルは非常に大きいことには留意する必要があるでしょう。