難民危機:援助とフィンテックと生体認証が交差するところ

mondatoの記事をご紹介いたします。


THE REFUGEE CRISIS: WHERE AID, FINTECH, AND BIOMETRICS INTERSECT
http://blog.mondato.com/refugee-crisis-fintech/


RefugeeAidAppというスマートフォンのアプリを利用することで、ギリシャスロベニアブルガリアの難民やNGOは、生活や活動のための様々な情報を取得できるようになりました。

一部の援助機関には、こうしたデジタル技術を難民に対する金融サービスの提供にも利用しようという動きがあるようですが、解決の難しい障壁があります。

  • プライバシー
  • セキュリティ
  • 本人確認


虹彩(iris)による生体認証が補助金(subsidy)を受け取る条件になっていたり、眼のスキャナーがATMに組み込まれている地域もあるようですが、こうした技術に心配を感じる方は少なからずいらっしゃいます。

そもそも、偽造パスポートのブラックマーケットが繁盛しているようなところで本人確認(KYC)を適切に行うことは困難ですが、とはいえセンシティブな情報を多く含む生体認証データを提供することには不安もあるでしょう。


時間の経過とともに、こうした技術の利用に関する社会的な合意が形成され、法律や運営のガイドラインが整備されていくことになりましょうか。


CGAP「デジタルファイナンスにおけるイノベーションのグローバルな展望」
http://d.hatena.ne.jp/branchlessbanking/20150809/1439124054