PwC「いかにフィンテックが金融サービスを方向づけるか」
PwCが公開しているレポートをご紹介いたします。
Blurred lines: How FinTech is shaping Financial Services(PDFファイル)
金融セクターのなかでも、特にコンシューマーバンキングと資金移動・決済が、フィンテックによって近い将来に変革をせまられる副セクターととらえらています(p. 6)。
銀行にすぐさま当てはめられるかどうかは分かりませんが、IoTを駆使した使途にもとづく保険(UBI: usage-based insurance)が着目されていることは興味深いですね(p. 15)。
これまでは利益を上げらなかった顧客に対し商品やサービスを設計・提供すること(p. 13)に加え、デジタルファイナンスやファイナンシャルインクルージョンも言及があり、ビジネスとしての金融サービスの対象を拡大していこうとする機運が感じられます。
レポートの後半では、フィンテック企業に特有の課題として、以下が挙げられています(p. 27)。
- ITセキュリティ
- 規制の不確かさ
- ビジネスモデルの違い
- 経営や文化の違い
- オペレーション上のプロセスの違い
- 知識やスキルの違い
- IT互換性
- 必要な金融投資
Accenture「ニューヨークのフィンテック」
http://d.hatena.ne.jp/branchlessbanking/20150705/1436102538
CGAP「デジタルファイナンスにおけるイノベーションのグローバルな展望」
http://d.hatena.ne.jp/branchlessbanking/20150809/1439124054
economist誌のフィンテック特集
http://d.hatena.ne.jp/branchlessbanking/20150517/1431867183