ADB「フィンテックで金融包摂を促進する」

アジア開発銀行の技術協力(technical assistance)レポートをご紹介させていただきます。


Promoting Financial Inclusion through Financial Technology(PDFファイル)


冒頭で、ビックデータやIoTやフィンテックやBank 2.0などの新語が挙げられており、それらを総称するものとして、デジタルファイナンスという語がもちいられております。

デジタルファイナンスアジア開発銀行が着目する理由は、アジア太平洋地域に4.9億人いる銀行を利用できない人々に対し、ファイナンシャルインクルージョン上の大きな効果が期待されるからです。


プロジェクトのアウトプット第一弾として、レポートで挙げられているような国際的なコンサルティングファームにより、規制分析とロードマップが予定されています。

同時期に発刊された「金融包摂ニュースレター 5号」でも、今後重点的に取り組まれるべき領域として送金やデジタルファイナンスが名指しされており(p. 3)、金融技術協力という分野で民間のコンサルタントが活躍する余地が出てくるのかもしれません。


ADBのファイナンシャルインクルージョンに関する刊行物
http://d.hatena.ne.jp/branchlessbanking/20150712/1436706948