EIU「グローバル・マイクロスコープ 2015」
2016年の冒頭に、エコノミスト・インテリジェンス・ユニットによるレポートをご紹介いたします。
Global Microscope 2015: The enabling environment for financial inclusion(PDFファイル)
「ファイナンシャルインクルージョンを可能にする環境」という副題がつけられたレポートで、以下の12の指標をもとに各国の環境がスコアリングされております。
- ファイナンシャルインクルージョンのための政府の支援
- ファイナンシャルインクルージョンのための規制監督上の能力
- プルーデンシャルな規制
- 信用ポートフォリオに対する規制監督
- 預金受入活動に対する規制監督
- 低所得層の人口を対象とする保険に対する規制
- 支店と代理店に対する規制監督
- 規制を受けない貸し手に対する要件
- 電子決済
- 信用報告システム
- 市場コンダクトルール
- 苦情に対する償いと紛争調停メカニズムの運営
たとえば、9つめの電子決済の副指標である「デジタル金融サービス」は、「eマネーや同様のデジタル金融サービスに対する規制は適切なもので、市場を抑制していないか?」という問いに4段階で評価を下すというものです。(p. 149)。
ランキングでトップ10に輝いたのは以下の国々です(p. 10)。
ガーナを解説したページ(pp. 116-117)では、昨年7月に中央銀行(Bank of Ghana)がeマネーに対するガイドラインを刷新したことなど、ここ数年の規制の動向が記されております。
エコノミスト・インテリジェンス・ユニット『マイクロファイナンスのビジネス環境に対する各国への調査 2012』
http://d.hatena.ne.jp/branchlessbanking/20130304/1362403322