EY「UKのフィンテックを展望する」

EYが公開しているレポートをご紹介いたします。


Landscaping UK Fintech(PDFファイル、11.4MB)


ヨーロッパで有望なスタートアップの半分以上を擁するなど、UKは、伝統的なフィンテックよりも新興のフィンテックに強いとされております。

ここでいう伝統的なフィンテックに属するのは、Finserv・SunGard・Infosys・FirstDataであり、新興のフィンテックには、Zopa・Fidor Bank・Transferwiseが含まれます(p. 4)。


この分類を踏まえ、グローバルにも当てはまりそうなフィンテック業界における新しいテーマとして、次の4つが挙げられております(p. 5)。



現時点での市場の大きさを縦軸に、成長の可能性を横軸に取り、フィンテックを分類ごとにプロットしたのが上の図です(p. 7)。

資本市場・信用照会・保険に対するデータ分析や、P2P・アグリゲータといったプラットフォームの構築に特にUKが優れていることが見て取れます。


後半の9ページから12ページにかけては、UKのフィンテック市場の優位性が、以下の大項目に従って整理されております。

  • 魅力的な消費者市場
  • 先駆的な国際金融サービスセンター
  • 資本の利用しやすさ


14ページから15ページの付表では、フィンテックの小分類ごとに、市場規模が見積もられております。

様々なフィンテックのなかでも圧倒的に有望なのは、P2Pレンディングやクラウドファンディングであるようです。