Helix Institute「代理店ネットワークに対する調査――ウガンダ編(2013年)」

Helix Instituteによるプレゼンテーションをご紹介いたします。


Agent Network Accelerator Survey: Uganda Country Report 2013(PDFファイル)


ウガンダにおけるモバイルマネーの代理店に対する調査をまとめたもので、代理店ネットワーク管理(agent network management)の成功要因を以下の5つに求めています(p. 3)。

  • モバイルマネーの提供者からの支援の質
  • 代理店(agent)と代理業(agency)の人口統計学
  • 代理業の中核業務
  • ビジネスモデルの実現性


図表が多く、調査からの計数が満載された、読みやすいプレゼンテーションです。重要な箇所をいくつか抜きだしておきます。

  • 代理店の最も一般的な1日あたりの取引量は、21から30である(p. 7)
  • 現金の入出金が広く浸透している一方で、貸付・保険・貯蓄などの銀行サービスはほとんど提供されていない(p. 9)
  • ビジネス上の様々なリスクに加え、詐欺や強盗にあうリスクも代理店の負担となっている(p. 11)
  • 大多数の代理店は、流動性を維持するための現金の引き出しを月に5回以下しかしていない(p. 19)


このほか21ページには、予備の現金管理(float management)と本業を両立させるための障害となる問題が描かれています。

代理店やアフリカの地方の実情をうかがうことができ、代理店を展開するうえでの課題を知ることができるプレゼンテーションです。