mondato「デジタル送金のオルタナティブ」


今週のmondatoのニュースレターをご紹介いたします。どちらの記事も、国際送金のトレンドとその課題を追う内容です。


Barclays, Somalia & Bitcoin: Seeking Digital Remittance Alternatives

  • As Banks Cut Lifeline, Will Remittance Alternatives Emerge?
  • Enhancing Humanitarian Aid with Mobile Money


最初の記事は、バークレイズ銀行が今年になってマネーロンダリングを防止するための要件を満たさない口座を閉鎖したことにまず言及しています。

HSBCなど大手の金融機関によるこのような施策が安価なサービスを必要とする末端のユーザーへどのように影響するのか、AML/CFTをはじめとする金融規制の枠内に携帯電話を利用した送金をどう位置づければいいのか、考えさせられる内容です。


二番目の記事は、紛争地域や法が脆弱な地域における人道支援の文脈で携帯電話からの送金を考察する内容です。

バングラデシュの3,371世帯に携帯電話で資金を送ったOxfamや、2010年の地震の直後にモバイルマネーを活用したハイチのNGOを事例として、多くの人々が公的な身分証明書をもたないために本人確認(KYC: Know your customer)が難しいといった緊急援助上の困難がのべられています。


2012年・モバイルペイメントのトップトレンド5つ - ブランチレスバンキング研究会