グラミン財団『女性・携帯電話・貯蓄』

グラミン財団がインドの女性の携帯電話の利用を取りあげたレポートを紹介いたします。


“Women, Mobile Phones, and Savings: A Grameen Foundation Case Study”(PDFファイル)


バラナシを本拠とするCashpor Microcreditというマイクロファイナンス実施機関の顧客に対するインタビューにもとづくレポートです。

お金の問題・情報リテラシーの乏しさ・夫との力関係など様々な理由から、Cashporの顧客の女性が思うように携帯電話から金融サービスを利用できていないことが浮きぼりにされています。


65人の顧客に対する調査が見出したのは、「携帯電話を所有する女性は、携帯電話を借りる女性や携帯電話へのアクセスを持たない女性と比較して、少しだけ貧しくなく、よい教育をうけ、少ない家族をもち、多くの金融の決定をなし、頻繁に預金に貯蓄をする」(p.25)という事実です。

ブランチレスバンキングやマイクロファイナンスのみならず、開発とジェンダー・女性へのエンパワーメントといった分野に関心をお持ちの方にも興味深くお読みいただけることでしょう。


以下に、付せんをたてた箇所をしめしておきます。

  • 女性が電話を持てない理由(Table 8, p.20)
  • 少数の携帯電話を何人もの女性が使いまわしている実情(Table 9, p.20)
  • 子どもの有無と携帯電話の使途との関係(Table 14, p.24)