ブランチレスバンキングのビジネスモデルとパートナーシップ
CGAPのSarah Rotmanが興味深い記事を書いています。
Variations on a Theme: Business models in branchless banking
ブランチレスバンキングを実施するための通信事業者と銀行とのあるべき提携(partnership)について書かれた記事です。
新たな事業に着手するうえで、「協同(cooperation)と競争(competition)の境界を明確にすること」は重要であり、前者と後者のバランスによっては、ブランチレスバンキングのビジネスモデルそのものに違いが出てきます。
コートジボワールのBICICIについて提携したBNPパリバとオレンジ、同じくコードジボワールのSGBCIに関して盟友となったソシエテジェネラルとMTNの例が挙げられており、参考になるでしょう。
他の業界で「規格争い」という言葉があるように、協同と競争のバランスという問題は、事業者にとっての事業のうまみとユーザーにとっての商品・サービスの魅力との兼ねあいを探る古典的な問題です。
来週の発表では、このようなことを念頭に置きつつ、ブランチレスバンキングにおけるサービスの相互運用性(interoperability)についても取りあげたいと思います。