ボストン・コンサルティング・グループ『モバイル金融サービスの社会・経済的効果』
本日は、ボストン・コンサルティング・グループによるブランチレスバンキングについてのレポートを紹介させていただきます。
レポートの軸となっているのは、ブランチレスバンキングの(1)経済・社会的な利益、(2)普及の前提条件、(3)規制の要件です。これらの軸を調査の対象となった国にあてはめ論じるという、コンサルタントらしいスタイルで書かれています。
(1)経済・社会的な利益という軸は非常に幅広いもので、雇用・税収・行政・経済格差・教育・健康・ジェンダー・透明性などの多様な分野におけるモバイル金融サービスの効果を指ししめす切り口として使われています。
外資系コンサルティング会社による同種のレポートは、他にも以下のものがあります。
・マッキンゼー『新興市場におけるモバイルバンキングの有望性をとらえる』*1
(McKinsey Quarterly, "Capturing the promise of mobile banking in emerging markets")
・プライスウォーターハウスクーパース『モバイル金融サービス――インドにおけるファイナンシャルインクルージョンのための有力なソリューション』
(PricewaterhouseCoopers, "Mobile Financial Services: A compelling solution towards financial inclusion in India")
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