第三回研究会「ブランチレスバンキングの早期経験」

昨日、第三回の研究会がおこなわれました。

CGAPによる「ブランチレスバンキングの早期経験」という英語のレポートを、少人数で読みあわせていきました。

このレポートは、ブランチレスバンキングの良いところだけでなく、課題となるところをもバランスよく取りあげているという点でとてもよく書かれています。

当日使ったパワーポイントのデータを貼りつけておきますので、ブランチレスバンキングにご関心のある方はぜひご覧ください。


話題になったことがらのうち、特に発表者の印象に残ったのは以下のふたつです。こうした問題を考えるうえでは、日本をはじめとする先進国における電子金融の状況が参考になるでしょう。おすすめの本を紹介しておきます。

  • 主として小額の支払い(payment)に用いられるブランチレスバンキングは、銀行だけでなく、クレジットカードや回数券・お財布ケータイやPASMOとも競合する(p.7)
  • ブランチレスバンキングを実行するうえで、利便性と信頼性のトレードオフは避けて通れない話題。たとえば、お客さんを守るために、パスワードはある程度の長さが必要であり、定期的に変えてもらわなければならない(p.10)