GSMA「モバイルマネーの代理店を正しく運営するための決定的な要因」
GSMAによるレポートをご紹介いたします。
Spotlight on Rural Supply: Critical factors to create successful mobile money agents(PDFファイル)
マリとチャドの農村部を題材に、代理店運営のためのノウハウが詰め込まれております。
下でお見せしているのは、10ページに掲載されているグラフです。
ケニアのデータのようですが、ターゲットとなる農村の人々の収入源は都市の人々と大きく異なっており、同じ国であっても異なるアプローチを取ることが必要であることが読み取れます。
代理店を選ぶ基準としては、以下の5つが挙げられております(p. 15)。
- 現金とe-フロートの残高を維持する能力
- 戦略的なリテール立地
- 読み書きができるスタッフ
- コミュニティからの信頼
- 潜在的な顧客へのリーチ
結論では、様々な発見物を踏まえ、次の提言がなされております(pp. 26-27)。
- ローカルな文脈は重要であり、データは成長のための優先順位づけを助けてくれる
- 少数のより特定された農村のユーザーのプロフィールに投資を集中せよ
- 有力な親代理店(master agents)は流動性ギャップを埋めることができる
- 農村の状況における通信事業者との協同の役割を評価せよ
Helix Institute「代理店ネットワークに対する調査――ケニア編(2015年)」
http://d.hatena.ne.jp/branchlessbanking/20150531/1433079636
CGAP『ペルーの代理店ネットワークの規模と密度を拡大する』
http://d.hatena.ne.jp/branchlessbanking/20150118/1421559159