ガーナのモバイルマネーに対する社会調査

早くから新たな金融事業が成熟する有望な市場とみなされてきたものの、これまでのところガーナでは、期待されてきたほどにはブランチレスバンキングが伸張していません*1

2008年の段階で中央銀行(Bank of Ghana)が「ブランチレスバンキングのガイドライン」という文書を公開していたわりに、アフリカの他の国々と比べても、その進捗は遅々たるものであります。

Mondatoの記事*2が多面的に分析しているとおり、この事態には規制の失敗をはじめとする様々な理由があり、そのような要因を実証しようとするアカデミックな試みがなされています。


以下では、覚え書きとして、ガーナで主としてアンケートによるモバイルマネーに対する社会調査を行なった文献をいくつか挙げておきます。

コンサルファームのレポートのように、中央銀行や政府に対する提言を第一の目的に書かれたものではなく、地をはうような内容であり、どなたにとっても面白いものではありません。

とはいえ、タイトルだけご覧いただいても、スス(susu)と呼ばれる頼母子講のような制度や、ブランチレスバンキングのプラットフォームとして指定されているe-ZWICHなどが目に留まり、ガーナに特有の事情をうかがえることでしょう。