GPFI/BIS「デジタル・ファイナンシャルインクルージョンの変化しつつある風景の基準を設定する」

先月の終わりにGPFIとBISの共催によって開かれた会議をご紹介いたします。


Second GPFI/BIS conference explores implications of rapid progress on digital financial inclusion


支払い・与信・保険・貯蓄などのフォーマルな金融サービスにアクセスできない人々がおよそ25億人いることを背景に、ファイナンシャルインクルージョンを促進する革新的で低コストなデジタルの取引プラットフォームがもつ示唆をさまざまな立場の方々が議論したようです。

ケニアを嚆矢としてデジタル金融サービスが開始された国が80を超えたことや、低廉なスマートフォンの普及がデジタルファイナンスの潮流を進展させるであろうことなどが論じられています。

これだけ多種多様な国際機関が会するイベントで、経済的な側面ではなく、ファイナンシャルインクルージョンの技術的側面に光が当てられていることに驚きを感じました。顧客保護や安定したサービスの供給などの問題を考えるために、さまざまなステークホルダーを巻きこんでいく必要があるようです。


BISの高官によるスピーチと、会議のために用意されたビデオへのリンクを貼っておきますね。

Welcoming remarks at the 2nd Conference on Standard-Setting Bodies and Financial Inclusion

Benefits & Challenges of Digital Financial Inclusion | CGAP